銀色の髪のアギト

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前評判は高かったのに、劇場公開されたら華麗にスルーされてたもんだから、ＤＶＤ化されて、さらにしばらくしてから視聴。
物語は、地球全土を覆った未曾有の大災害から３００年が経った未来のお話。
“森”が意思を持っていて、人間は森と距離を置いて生活し、森と共生しようとするグループと森と敵対するグループとに分かれていた。
そんな世界で主人公のアギトは、古い遺跡の中から３００年間ものあいだ眠り続けていた少女トゥーラと出逢う。
彼女の持つ記憶は、この世界を再構成させる物で、森と敵対するグループにさらわれた時、アギトは森の力を借りて助けに向かう。
うーん、宮崎駿？
いや、劣化コピーの雰囲気は宮崎悟郎か。
面白くなりそうなのに、面白くなる一歩手前で違う方に舵を切り、“予想を裏切った展開”のつもりらしいのが、どうにも観ててツラかった。
アギトの幼馴染の少女ミンカとトゥーラが火花を散らすというようなベタな事をしないのならば、せめて何か役割を与えてあげないと、ミンカの兄であり、アギトの兄貴分でもあるカインが必要無くなってしまう。
まぁ、タイトルが『銀色の髪のアギト』なのに、アギトがいなくても成立してしまう物語か、アギトの設定にそもそも問題がある気がする。
父親に言われたから、森に言われたから、トゥーラに言われからで初めて行動を起こして、自分の考えというものは無いのかねキミは。

銀色の髪のアギト 通常版 [DVD]

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本項は「SNAKE EYES BLOG」より転載です。