ダヴィンチ・コード

http://www.smart-j.com/davinci/index.html


一応、サイトでは思想や宗教の話題は避けるべきかなと思うものの、作品自体が宗教に関係してるので少しだけ触れます。
と言っても、4代続いたキリスト教徒の私としては、腹が立つとかも無くて肩透かし。
むしろ、「キリストが神ではなく人間に過ぎないということが分かれば、(宗教上の)争いは無くなるかもしれない」という台詞には共感。
クリスマスを楽しんで、大晦日に寺で除夜の鐘を聞き、神社に初詣に出かけるような日本人の無頓着さに、実は世界平和の希望があるのではないかと(⌒▽⌒)


で、本編。
一言で言うなら、「時速10kmのローラーコースターサスペンス!」かな。
手に汗握らない敵の追跡、予想通りのドンデン返しに次ぐドンデン返し、息つく間がタップリの謎解き。
原作は読んでないんだけど、読んだ人の話では内容はかなり端折られてるそうで。
それがローラーコースターの部分。
でも、登場人物たちが自ら喋りたくてウズウズしてるかのごとく種明かしをしてくれるもんだから、観てる側が推理する必要が無くて、それでケツや背中が痛くなってくる方が気になって、物語中の時間は過ぎてるんだけど展開が遅く感じてしまった。
観に行くときには、椅子の座り心地がいい会場を選びましょう(笑)

面白かったのは、むしろパンフレット。
スタッフやキャストは自信満々、映画関係のライターもベタ褒め、そんな中で美術史家や歴史家が、さりげなく劇中の間違いを訂正していて。
劇中では、ダ・ヴィチの描いた『最後の晩餐』を“フレスコ画”って言ってるんだけど、本当は“テンペラ画”で、、それをちゃんと美術史家は間違いを指摘してる(笑)
歴史家は歴史家で、物語の核を成す秘密結社『シオン修道会』が、実はたかが50年ほど前のイタズラだと暴露していたり。
いいのか(笑)?



本項は「SNAKE EYES BLOG」より転載です。