アルシャード・ガイア『転生者たちの午後』(「ブルースフィア」収録)

もはや定番。
アルシャード・ガイアのGMを務めました。
プレイヤーさんが、お一方がダブルクロスの、お一方がシルバーレインのご経験があるということなので、相性ががいいだろう、と考えたこともありますが。
本日、この日であるから、と当て込んでいたシナリオが二篇ございまして(笑)。


一つは、シナリオ集「ダークマジック」収録の『スィート・カーニバル』。
チョコ争奪戦、という2/14にわかりやすい題材(笑)。
そしてもう一つが、今回、最終的に選んだ作品。
最新サプリメント「ブルースフィア」からレスケーの導入に当たる『転生者たちの午後』。
ほら、ちょうどアメリカでもオリンポスの神々が復活しているようですし(笑)。*1
グッドタイミング!(笑)


プレイヤー3名ということなので、通常であればPC1・PC2・PC3なんですが。
……どうシナリオを読んでも、PC3よりもPC4の方が導入しやすいし、シナリオにまとまりが出やすい。
なので、今回は変則的にPC1・PC2・PC4です。

PC1 浅川 千江(女/17才/人間)
ファイター2/ソードマスター5
カヴァー:高校生
「えっとね、のどかちゃん。今日も一緒に学校から帰りましょう」
一見、どこにでもいるおっとりとした女子高生。
しかし、魔剣に選ばれクエスターとして目覚め、そして今回、エウロパのワードであることが判明する。
翻弄される自分の運命よりも、幼馴染ののどかを案ずる良い子。
プレイヤー:ヤダカさん

PC2 等々力 周蔵(男/30才/人間)
スカウト3/ガンスリンガー3/ブラックマジシャン1
カヴァー:商店主
「そいつぁちょっとしたアルバイトみたいなもんだ。ただの自転車屋の親父だよ」
元腕利きの傭兵。
しかし自らはあくまで本業を自転車屋だと言い張る。
口数は少ないが、不言実行。それがハードボイルドだ。
プレイヤー:須磨寺さん

PC4 天花寺エリザベス(女/17才?/人間?)
ホワイトメイジ4/リターナー2/レジェンド1
カヴァー:専業ロリータ
「あら当然ですわ。千江様はわたくしの女神様ですもの」
“新たな神”の登場によって破滅に瀕した未来世界。そこから正しい神を目覚めさせるために時間遡行して来た。
……ハズが。
フリフリでピンクのロリータドレスに厚底のシューズ、やっぱりピンクのちっちゃなパラソル。その先ではシャードがくるくると回っている。
天然不思議ちゃん。
プレイヤー:神代


今回、本当に三人ともロールプレイがかっきりハマって、素晴らしかった。
GMとしてNPCを演じてても、打球がきちんといい位置に帰ってくる感じで、リレーが楽しかった。
そのあまり、ちょっと饒舌なので、折り返しておきます(笑)。


実は、この元のシナリオ、結構投げっぱなしです(笑)。
のどかはヒロインのはずなのに、あんまりキャラ立てがしっかりしてませんし。
PC1とヒロインがちょっとLOVEな感じで、PC1が積極的にヒロインを守る、というモチベを持つことが想定されているにもかかわらず、特にそういう盛り上げるシーンがない(笑)。
むしろPC2の方が、サブヒロイン・ユウノとの絡みがわかりやすい分、一般のPC1に近くなってます。


しかもハンドアウトでのクラス指定が、PC1がワード、PC2がホムンクルスになっているのですが。
ざっと読む限り、その必然性がない。
なので、そこの縛りも外しちゃって、素直にキャラクターを作ってもらいました。


プレイヤーさんが少年をやるのに不安ってことで、自然体で演れる女の子になりました。
その結果として、フツーの女の子がクエスターになっちゃって、さらにワードになっちゃう、という雰囲気が良く出てグッドでした。
特に千江ちゃんは、ちゃんと行動的なんだけど、どこかおっとりしているところがあり。
GM演じるのどかと、いい女友達であれたんじゃないかと、僕は、思ってるんですけどね。


GMNPCとしては「のどかはご希望に合わせます」と聴くと、「姉妹で言えば、姉役で」と言われましたので。
自分的には最初、「青い花」の杉本先輩をイメージしたんですが、第一声を出す瞬間。


これは駄目だ。


と(笑)。
杉本先輩というキャラクターは、女の子が男口調だから成立するので、男の僕が演じても……ただの男になってしまう(苦笑)。
よくて「金色のコルダ」の柚木先輩ってとこです。
なので、少しおせっかいだけどおとぼけさん、という色付けに変更。
これは、「ゴーストハント」の麻衣がモチーフになった感じですね。


反対に、ユウノはあんまりひねりませんでした。
回想、それからエンディングでは柔らかい感じを、それ以外のシーンでは冷徹というか、むしろパラノな感じで。
相手がハードボイルドだから、これでむしろ直球です。


周蔵さんは冒頭から、結構マイペースを貫き。
旧知の仲のユウノにも、わりと「それは悪いことだ」と厳しい姿勢を崩さない。
……それが最後のエンディングでデレるんですから(笑)。
やられました。
これでこそ、だよね。


そして、もはや安心してみていられる神代さん。
今回は、リターナーとは思えないイロモノさに新たな引き出しを見せ付けてくれました。
そして、千江ちゃんをガッチリと支え。
最後には、エンディングの〆を誘導してくれました。
パス、ゴールって感じで、気持ちのいいエンディングに成ったと思います。

本当に、いいプレイヤーに恵まれました。
本当に、本当に、ありがとう。

*1:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々http://movies.foxjapan.com/percy/ ちなみに、デミゴッド診断で僕はアテナでした(笑)。