アリアンロッド・サガ・アクロス(3) 漆黒の刃、黄金の牙

過去編、アクロスの第3巻。
「再会のアントラクト」と「狼たちのパルティータ」の二話収録。

「アヴェルシアの服属」から一年。
それぞれの道を進んだ、“黄金の狼”の面々。
ミリアの姉、マリアとその息子が身を寄せるラドフォード伯領へレイウォールの、そしてバルムンクの手が伸び、“黄金の狼”は再び集結する。


第五話は、4人バラバラの状態から、それぞれ事情を知って駆けつけ、クライマックスのシーンに集う仕掛けなワケですが。
パーティ分断か……
途中で戦闘や、特定のクラスのメンバーがいないと積んでしまう状態を作らないとは。
なーんてやさしいGM
菊池たけし矢野俊策だったら、容赦なくそういうイベントを盛り込んできただろうに。
まぁ、今回の展開でそんなイベントがあったら……(苦笑)。


第六話は、伏線回収回というか、有名NPC登場回というか。
シナリオ展開的な面白さは……予想通りの敵が登場するぐらいですかね(笑)。
代わりはいるもの……


この六話の後、三年が経過するとエンディングで語られている。
無印・ブレイクの両シリーズに、遡ること5年前を舞台にしたこちらのシリーズ。
前巻との間に一年が経過し、ここで三年が経過。過去一年のところまで追いついたことになる。
戦記物のような場合、このように時間を飛ばすやり口は良くあるが*1、その場合、ツヴァイみたいに若さがキャラ立てのキャラは、おいしい半分、難しい半分だよなぁ。

*1:そもそも、TRPGリプレイの元祖とも言うべき「ロードス島戦記」が、シリーズ毎とは言え、5年・10年と時間を飛ばして進めていく形式だったし。