ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス(2) 日常のボーダーライン

DX3のファースト・リプレイ。
ジェネシスの第2巻。

うーん。


何というか。
花がないんだよな。
Episode03は敵の襲撃を受けることで行われる、分断状態からの篭城戦。
完全にボードゲーム的にパッケージングされたルールは、面白くはあるけど……読み物としてはね。
DX3の魅力とは、ちょっと逆方向かな。*1
イベントのネタとして混ぜ込まれました春日恭二が、少々鼻に付くかな。
何というか、状況的にも必然性がないし。
余剰なファンサービスという気がします。


翻ってEpisode04は、マスターレイスとの直接対決!
……とならずに。
“導く者”なるものが作り出したダンジョンを突破する、ダンジョン物に(笑)。
セッティングが……
でかい話にしたい、という意気込みがあるんだろうけど、でかすぎてナンセンスになっちゃってる。
しかも、そこまでやっても、構造は階層方式で一本道。イベントも予想できる範疇を離れないので、地味な印象がぬぐえない。


テーマも、キャラクターも、定番を押さえているし、悪くないはずなのに。
今ひとつ盛り上がらない。
でも、だからといって、美形や人気キャラを出しゃいいってもんじゃないんだぞ、っと。
難しいなぁ。

*1:DX3のユーザーが望むのは、ボードゲーム的な構造の面白さよりはロールプレイだと思うんですよね。アリアンロッドはそういう構造の面白さを売りにしてもいいと思うんですけど。