万愚節

雑記 筆・武井一弥

本日は、万愚節(All Fool's Day)にございます。
四月バカ(April Fool)のほうが通りがよく、どうやら日本では「嘘をつく日」だとされているような気がします。


もともとは、11月１日の万聖節(その前夜のハロウィーンの方が有名ですが)と対になる祝祭で、曰く「貴人が愚者に、愚者が貴人になる日」、とされています。
昔の文献などを散見すると、いわゆる、貴人が庶民の格好をしたり、金持ちが乞食の格好をしたり、というやっぱり仮装の日だったりしたようです。
それの意味するところは、お分かりだと思います。
それが転じて、この日に騙されるという愚者＝本当は賢者、という慣わしとなったと言われております。要するに、嘘をついてあげる、嘘に騙されてあげることで験かつぎをするわけですね。
少なくとも、服装を用意したりしなくていい、簡単なお祭りへと進化して行ったわけです。


決して、嘘をついていい日では……ないハズなんですがね。
まぁ、海外でも同じように四月バカを楽しむ風習みたいですから、良しとしましょう。嘘をついてあげるのは、一つの験かつぎみたいなものなわけですし。
それが悪趣味だと、どうかとは思っちゃいますけどね。人を貶めたり、貶したりする意図のある嘘は、誰も幸福にしません。せめて四月バカぐらい、幸福になれる嘘をつきましょう。


……ところで。
毎年こういうことを言っていますが、決して、四月バカ用のサイトを作ることができないからのヒガミじゃ、ないですよ(笑)。
断じて。
ええゼッタイ(笑)。


本項は「SNAKE EYES BLOG」より転載です。