君といるセカイ

アルシャード・ガイアの文庫リプレイ5作目。
君といるセカイ。

アルシャードガイア リプレイ 君といるセカイ (ファミ通文庫)

アルシャードガイア リプレイ 君といるセカイ (ファミ通文庫)

FB onlineに掲載された表題作と、その続編である「君といるミライ」の二作収録。


Web掲載時の表紙は、今回、カラー一枚目に掲載されてますが。
絶対に、このままの表紙だったら、ターゲットが大きく違うはずです(笑)。僕の期待がだまされたように(笑)。*1


4つの滅びつつあるリーフワールド。
それぞれの代表である、4人の少女。
彼女らの代理闘士である4人のクエスター。
生き残るたった一つの世界を賭けて、4組の少女とクエスターが……
文化祭の出し物勝負で戦う(笑)
というとんでもない今回予告とハンドアウトで始まるんですが、ちゃんとアルシャード・ガイアの物語になっているのが流石です。


ただ、今回、この第一話の「君といるセカイ」だけで相当厚いんですが。
詰め込みすぎの感はあります。
最初の各人のハンドアウトや、キャラクター紹介はもっとちゃんとページ取ったほうが見やすかったと思いますけどね。


第二話「君といるミライ」は、文量で言えば第一話の半分ぐらいしかありません。
PCとヒロインの娘が登場する。(念のためにネタバレ回避)
という、言うなれば出オチで。
シナリオ構造としては一本道でシンプル。
敵の正体をひねってあるぐらいです。
……とは言え、ラストでPCたちの行く末が演出されるので、ちゃんと完結編になっているんですけどね。
それで、サプリメント「ブルースフィア」の表紙やNPC紹介につながるんだな、納得。


同じ顔の4人のヒロイン。
PvPというインパクト。
インパクト勝負の部分は多分にあるんですが、アルシャード・ガイアが好きなら、ぜひ読むべき一冊ではないかと思います。
何しろ、菊池たけし井上純弌鈴吹太郎・遠藤卓司。この4人がプレイヤーで揃うなんて、そうそうあることじゃありませんよ。

*1:セカイを背負う女の子。その周りのイケメン、というネオロマンス的な作品を期待したわけなんですけどね(笑)。