12人の怒れる男
時代は裁判員制度ですよ。
……まぁ、この映画は陪審員制度の話ですが。
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うわ……意味が分からん。
本作は2007年ロシアの映画です。
ご存知、もともとはモノクロ時代のアメリカの映画。
これにインスパイアされた、日本版とも言える三谷幸喜の「12人の優しい日本人」は三谷幸喜や豊川悦司の出世作としても有名です。
当然、どちらも見ておりますし、好きな映画です。
様々な国で、何度もリメイクされているのですが、映画作品として堂々と日本に入ってきたのは、コレがはじめて。
折角だから、見てみよう。
そう思ったんですが……
もう、さっぱり分からない(苦笑)。
話の大筋は、原作にほぼ忠実。
老婆の証言をひっくり返すところとか、ナイフの証明とか。
筋書きは変わらないんですが……
ただ、舞台設定がロシアになり、貧しい地区の少年だった被告が、「ロシア語もろくに喋れないチェチェン人のガキ」に。
被害者の父親は、その孤児を引き取った退役軍人になりました。
……ということは、最後まで有罪を主張する男はチェチェン紛争に何か思うところがあるのかな、と思うじゃないですか。
……まったく意味が分かりません(苦笑)。
そして、時折インサートされる、ゲリラとの戦闘や、子供の描写は……この作品に必要なんでしょうか。
チェチェン紛争自体は知識として知っています。
それでも、さっぱり……
ただ、ロシアの情勢や現地感覚をもっと知っていれば、楽しめるのかもしれませんが。
一観客としては、原作のスピード感がなくなって、その結果カタルシスもなくなり、ナンだかわけの分からないうちに進んで終わっていったという感じが否めません。
韓国映画を見るときもそうですが、基本的な日常の知識が違う国の作品は厄介だな、と思いました。*1