拳と魔封の物語(2)
SW2.0リプレイの第三シリーズ、第2巻。
ソード・ワールド2.0リプレイ 拳と魔封の物語(2) (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 諸星崇,グループSNE,北沢慶,森沢晴行
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/10/20
- メディア: 文庫
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本巻では、4話から6話までの三話が収録されています。この調子だと全4巻構成ですかね。
西洋風ファンタジーというと、通常は「剣と魔法」と呼ばれますが、本シリーズタイトルは「拳と魔封」、グラップラーとマギテックがフィーチャーされています。
そのため、主人公は人間のグラップラーのエイベルと、マギテックでルーンフォークのアンの二人という印象が強く。
カラトとルルック、それに今回ライズがPCに加わっていますが。
「背景」という印象が強くなってます。
本書第6話でも、GMが悩んでいる通り、シナリオがあまりにエイベルを中心に進みすぎているために、自身ではじめからひねった立ち位置を用意したアンを除いては、旅を同行するモチベーションすら危うくなっています。
今後、アンの事情を中心に話は大きく変換していくわけですが。
まぁ、正直、通読してエイベルとアンが主役であって、他のPCは添え物という感じが拭えず。
添え物として二人を引き立てられるわけではないので、デフレスパイラルに陥っているような感じです。
立場の違う二人の少女の物語って、うまく回せば、ダーティペアとかキディグレイドみたいな娯楽活劇にも、はたまた「ふしぎ遊戯」みたいな少女漫画的な物語にもできたとは思うんですけど。
惜しい感じがします。