魔王(日本版)
神代さんから、「武井さんはゼッタイに好きだと思うけど」と言われました。
TV放映時にちょっと見たのですよ。
……そして、ダメだと思いました。
嵐・大野智が30歳前後の有能な弁護士に、どうしても見えなかった。しかも11年前が描かれるわけですが、大野智自身が学生服着たって通るような外見なのに、11年前にゼンゼン別の顔なのが許せなかった。
せめてもう少し似た顔の子を使ってくれれば……
でも、そんなのゼンゼン気にしちゃだめでした。
いやまぁ、確かにそこはずーっと引っかかりますけどね。
大野智に限らず、主人公・ヒロインの3人とも童顔なので、ヘタすると「11年前のほうが大人っぽくね?」というぐらいですが(笑)。
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
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この作品は、とりあえず、非の打ち所がない。そういう印象です。
あ、上のキャスティングの問題を除けば、ですけど(笑)。
最近のドラマは、CM前に思わせぶりなシーンをつけて、「結局、繋がってねーよ」というようなことが多々あるんですが。*1
この作品は、わりとそういうところが少ない。
あからさまに目に付いたのは一箇所だけでした。
この作品は、復讐に人生を賭ける成瀬領と、過去の罪を刑事になることで償おうとする芹沢直人の二人が主役なワケですが。
計算高く心を押し殺した成瀬と、感情的で行動派の芹沢では、個人的にまったく芹沢に感情移入ができません(笑)。*2
ドラマの構造として、やはり事件の全容を知っている側、つまり犯人である成瀬の側が視聴者の視点なので、視聴者が成瀬目線になるのは仕方がないのだと思いますが。そのため、ピカレスク・ロマンの様相が強い作品になっています。
前半は、成瀬が芹沢をジワジワと追い詰める話、後半からは芹沢が成瀬に迫り、そして……
セオリー通りに、実にバランスよく構成されています。
あと、原作はどうか知りませんが。
……この作品、平成仮面ライダーを意識していなかったら、嘘だよなぁ(笑)。
オープニングなんて、龍騎・555・剣のイメージがモロ被ってます。*3
そういう意味で、特撮ファンにもお勧めの作品と言えるでしょう。