まじしゃんず・あかでみいRPG

SRSの最新作。
榊一郎原作作品のTRPG化、第3弾になります。*1

まじしゃんず・あかでみいRPG (ファミ通文庫)

まじしゃんず・あかでみいRPG (ファミ通文庫)

ポリフォニカは、アニメを見ていましたし。「精霊と神曲」というテーマが非常に私の食指をそそりました。
ところが、こちら「まじしゃんず・あかでみい」に関しては……アニメもやっていて、つい先週終わったばかりのようですが。
まったく、見ようという気になりませんでした。


なので、1からの接近遭遇となるわけですが。


ルール自体は、基本ラインはポリフォニカと変わりありません。
ポリフォニカの「奏界クラス」に相当する「まかでみクラス」が3種*2
スタイルクラスは、イノセント、ジーニアスは継続ですが、アーティフィシャル、エスペシャル、サーバント、ジョーカー、ミスフォーチュン。
自身の底上げ系、防御型補助系、攻撃型補助系などとバランスは良いですが、なかなかクセのある代物ばかり。
他のSRSへの流用は……フレーバーの部分さえナントカなればどうとでもなるのがSRSの素晴らしいところです。


追加のルール部分としては「性格判定と衝動点」「因果改変」。
前者は、インパルスシステムと命名されており、どことなくWARPSを彷彿とさせますが、そこまで突飛な代物ではなく。どちらかと言うと衝動点という評価制度のついたGURPSの「不利な特徴」の知力判定に相当します。
後者は、アルシャードの加護、風の聖痕RPGの「絆効果」に相当するブレイクスルー要素。


あと、面白いのは、カオスチャートという、シナリオクラフトの「アドベントチャート」に相当するチャートがデフォルトで付いてきます。
グダグダになったら、強制的にオチをつけろ、と。
ある意味、徹底しています。


ただ、この世界観。
何でもできる世界です。という旨の説明がありますが。
それってつまり、これというお勧めがないということで、何をしたらいいのかわかりません。
ちょっと、その一番肝心な点がボヤけてる気は、します。

*1:第1弾はグループSNEの2D6システム「スクラップド・プリンセスRPG」、第2弾は同じSRSの「ポリフォニカRPG」。

*2:2種は、その内でアスペクトが7つに分かれるので、合計で事実上15種になります。