ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー
タイトルを聞いてから心ときめいていた作品がとうとう手に入りました。
ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー (Role&Roll Books)
- 作者: 河嶋陶一朗,落合なごみ,冒険企画局
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2008/09/26
- メディア: 新書
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そのうち、3分の2がリプレイ、残りがルールパートとなっております。
ルナ・ヴァルガーRPGや宙出版のアップルベーシックシリーズを思い出す作りです。
驚異的なのが!
このリプレイ、小学生3人と冒企の大人3人がプレイヤーという、ナンでこんな恐ろしいことを試そうと思ったのか(笑)、非常に画期的です。
話を聞かない4年生男子、ジョジョの奇妙な冒険から台詞の引用ができる6年生女子。*1
恐ろしいことに、ちゃんと形になっています。
うちのサークルでも、児童用レクリエーション企画で小学生とゲームやったりしましたが、そりゃあもう……
「子供はピュアで正直だ」ナンて、とっても都合のいい大人の幻想です。
基本的に、子供は冷酷で小ズルい生き物です。
何しろ、モラルってのは環境と経験で培われるものなので、経験の足りない子供はズルとテクの区別がつきません。
賢いつもりでも、長期的展望がありませんから結果として目先の欲望に流される結果になります。
TCGなんかに慣れている子供ですら、そんな感じですから……無事にセッションが終わったのが、ビックリなくらいです。
ゲームシステムのほうは、判定の基本的なところはカットスロートプラネットで公開された、キーワードの書かれたチャートを用いた判定がベースです。
このシステム、「サイコロ・フィクション」という名称がついているそうです。
実にスバラしい!
第2弾は忍者モノということですが、今回の出来からすると結構期待できるような気がします。
気になった恬としては1点。
この作品では、人間の子供(イノセント)とオバケ(スプーキー)がペアになるのが前提のため、キャラクターシートが2名で共有になっています。
確かに、一つのデータを参照しあったり、必然的に隣に座ることになるので話をしやすくするというメリットがありますが、個人的には……2人で共有ということはシートが自分のものにならないわけだし、強制的に隣り合わせに座らされるのもなー……僕の経験では、隣りあわせよりも対面で座ったほうが会話の駆け引きができると思うんですけどね。
まぁ、良し悪し、ということで。
サンプルシナリオがついていないのが残念ですが、今月のRole&Rollにシナリオ掲載されていたので、サポートのタイミングとしてはバッチリでしょう。
今度のコンベでGMやりたいって感じがします。
答えは聞いてない!(笑)
*1:末恐ろしい!(笑)